「地域を育む人と企業」(現代画報より)

 

 

「選び抜かれたものだけがあるリサイクルブティックジュリアン」

 

 

代表取締役 若女井 勝美(わかめい かつみ)

 

スポーツインスタラクター、空手指導者、代議士秘書など、様々な職業に就いた後、平成5年に『リサイクルブティックジュリアン』を開店。豊富で品質確かな品揃えと、きめ細かいサービスで、その愛顧者は全国に広がっている。

 

(聞き手は女優の大沢逸美さん)
(大沢) こちらは平成5年に開店されたそうですが、リサイクルショップに興味を持たれたきっかけは何だったのですか?

 

(若女井) 30年ほど前にイギリスに空手を教えに渡ったことがあり、その時にこういう形態の店を見たんですよ。向こうは古い物をすごく大切にするお国柄ですよね。それが心に残っていて。帰国後も様々な職業に就いたんですが、前の仕事を辞めた時に何か打ち込める、自分のやりたい仕事をしたいと考えて、友人の勧めなどもあってここにお店を開いたんです。

 

(大沢) でも15年前というと、古着とか、人が着ていた服を着ることに良いイメージが持たれていませんでしたよね。

 

(若女井) ええ。だからそのイメージを払拭するためでもありました。

 

(大沢) ではこの商売で最も大切にしていることは何ですか。

 

(若女井) リサイクルってすごく良いことじゃないですか。飽食とか使い捨ての時代とか言われていた日本人も、やっとそういう意識を持ち始めたなと。もちろんお客様が持って来られる品物の中にはお預かりできないものもあるんですよ。でも持っていった物を断られるのってすごく傷つくんです。その時私が「これはダメだね」って突き放したら、もう来て下さらないどころか、せっかくの「リサイクルをしよう」という心意気まで潰してしまうことになりかねません。だから誠心誠意お相手をして、たとえお断りすることになっても「感じのいい店だからまた持ってこよう」と思って頂けるよう心がけています。

 

(大沢) では常連さんも多いのでしょう。

 

(若女井) ええ。皆さん「捨てるんだったら」みたいな投げやりなものではなくて、「自分の他に大切にしてくれる人が見つかるように」というような気持ちで持って来て下さいます。ですからこちらも、お売りするときに「迷っているなら買われないほうがいい。後悔しますよ。その代わり閃いた時に買えばいいんです」と、無理にお勧めしたりはしないんです。

 

(大沢) すごく良い関係性ですね。お客様はやはり地元の方がほとんどですか。

 

(若女井) いえ、地元の方はもちろんですが、関東を中心にして他府県から来られるお客様も多いんです。

 

(大沢) そんなに遠くの方にまでご愛顧して頂ける秘訣は何でしょう。

 

(若女井) 運賃とかを含めると割高になるのではないかと私も思いますが、それだけ当店で気持ちよくお買い物ができると思って頂けているのではないかと。ですから、私も何かしらサービスしたりとか、お探しの品が入ってきたらご連絡差し上げたりとか、でき得る限りの心遣いをさせて頂いてます。

 

(大沢) 先程お店を拝見したら、ベビー服なんかも並んでいるんですね。  (※現在ベビー・子供服のお預かりはしておりません)

 

(若女井) 色々な方に来て頂きたいので、ジャンルを限定しないようにしています。だから売りに来られる皆様も、本当に様々な品を持ってこられるんですよ。

 

(大沢) 確かにブランド・ノンブランド問わず多種多様です。基準は何ですか。

 

(若女井) いいものを、とそれだけですね。そしてこの店で楽しい思いをして帰って頂けたらいいですね。

 

(大沢) 今後の夢などはありますか。

 

(若女井) 売上げを伸ばすとか多店舗展開とかよりも、物を大切に使おうという認識が広まってほしいですね。売上は結果としてついてくるもの。それよりも心を大事にしていきたいんです。

 

(大沢) これからも頑張って下さい。

 

大沢 逸見(女優)
「日本人は元々、リサイクルや一つの物を長い間使うことにすごく長けていた民族だったと思います。それがこの何十年かの文明の進歩で置き去りにされてしまいました。今こそ私たちはその心を見直すべきでしょう。こういったリサイクルブティックは、とっかかりとしては最適ではないでしょうか。しかもこちらのジュリアンさんには、新品同然の粋な服が目白押しです。行ってみるだけでも楽しいですよ。」

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